沼田ロータリークラブ



社会奉仕委員会 2011−2012年
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社会奉仕委員会 第5回出前講座

 社会奉仕委員会では、第5回目の出前講座を12月 5日に沼田市立沼田東中学校全校生徒172名に行いました。
詳細は下記の通りです。

  1. 日時 平成23年12月 5日(月) 午前8時15分〜
  2. 対象 沼田市立沼田東中学校全校生徒 172名
  3. 講師 金子 吉志(株式会社カネコ)
  4. 演題 「世界がもし100人の村だったら」
  5. 内容
     おはようございます。沼田で生まれて、沼田でずっと育って、このふるさと沼田が大好きです。沼田を良くしようといつも思っております。4年程、学生の時に東京にいましたが、それ以外は沼田で暮らしております。 今日は、沼田ロータリークラブの講師として、皆さんにお話をする機会を得ました。皆さんと一緒に世界を見てみたいと思います。
     沼田青年会議所という団体があります。20歳から40歳までの利根沼田に住んでいる人たちの集まりで「自分たちの住んでいるまちを良くしたい」ということを目標とし、自分たちのお金と時間を使って、 まちづくりをする団体です。私もその団体で活動をしてきました。この団体の方針は、「明るい豊かな社会をつくろう」という目標に向かって、みんなでできることをしようということです。そこで、いろんな人と出会って、 いろんな話を聞いて、色々な勉強をさせてもらいました。そのお陰で、今の自分があります。ロータリークラブも同じように、「自分たちのお金と時間を使って、世界平和や世の中の役に立つことをしよう」ということを目標として活動しております。
     少し前に、「世界がもし100人の村だったら」という本が出ました。アメリカの中学校の先生が、子どもたちに学級通信という形でメールを送った内容を本にしたものです。その内容を紹介します。
    『世界には63億人の人がいますが、もしもそれを100人の村に縮めるとどうなるのでしょう。100人のうち、52人が女性です。48人が男性です。30人が子どもで、70人が大人です。・・・・・中略・・・・もしもたくさんの私たちが、この村を愛することを知ったなら、まだ間にあいます。 人びとを引き裂いている非道な力から、この村を救えます。きっと。』
     この話を聞いて何を感じますか。生きていくのに食べる物さえ十分に無いという現実が、世界中のあちこちであるのです。皆さんはそんなことはないですね。日本に生きているということが、世界の中では大変恵まれて幸せなことだということです。 でも、その幸せをあまり感じないですよね。みなさんもそういうことを一つずつ考えていただいて、まず、自分のできることからはじめることが大切だと思います。
     世の中は、「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へと変わりつつあります。ちなみに日本のGNH(国民総幸福量)を調べると、世界の何番目だと思いますか。162位です。先進国の中では一番低いのです。なぜなのでしょうか。物が豊かで大変便利な生活をしているはずなのに、幸せでないと思っている人がたくさんいるのです。 ちなみに、日本には自殺をする人が年間で9万人もいます。こういう現実があるのです。世界では食べる物すら満足にないという現実があります。でも、人々は不幸せだとは思っていない。なぜでしょう。そのことを是非考えていただけたらありがたいと思います。
    シンク グローバリー、アクト ローカリーという言葉があります。今、環境問題を考えると必ず出てくる言葉です。「地球規模で考えて、足下から行動しよう」ということです。私たち一人一人が自分の足下を見直して、身近なところから始めれば、世界規模の貢献ができる。「小さな行動でも、みんなでやれば、世界が変わる」ということです。 皆さんはこれから自分の目標に向かって、一つ一つ成し遂げていくことが大切だと思います。勉強はもちろん。色々なことを考える中で、世界は今どうなっているかを考え、自分が行動できることから実行してください。そうすれば、この沼田、ひいては世界が良くなることと思います。私たちもロータリークラブを通して、私たちのできることをしていきます。
     今、この日本に生まれて、大変幸せ、大変恵まれているのです。そのことが当たり前だと思っています。でも、その裏には、当たり前に生きられない人たちもたくさんいるということを念頭に置いて、これからの人生を生きていただきたいと思います。今日は私の話を聞いていただき、ありがとうございました。

  6. 感想
     金子様にはご多用のところ本校の生徒たちのためにお越しいただき心から感謝しております。お話を聞いて、「世界へと視野を広げることの大切さ」、「地球規模で考え、足下から行動することの大切さ」を生徒たちは実感したことと思います。
    生徒たちは、これからの人生において、世界は今どうなっているかを常に考え、行動し、この沼田、そして世界が良くなるように行動していくに違いありません。今日は、高尚なお話をいただき、どうもありがとうございました。今後とも大所高所からのご指導をお願いするとともに、沼田ロータリークラブのご活躍をお祈りいたします。