沼田ロータリークラブ



社会奉仕委員会 2011−2012年
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社会奉仕委員会 第4回出前講座

 社会奉仕委員会では、第4回目の出前講座を10月31日に沼田市立沼田東中学校全校生徒172名に行いました。
詳細は下記の通りです。

  1. 日時 平成23年10月31日(月) 午前8時15分〜
  2. 対象 沼田市立沼田東中学校全校生徒 172名
  3. 講師 前田 善成(株式会社前田設備)
  4. 演題 「夢をは絶対叶う」
  5. 内容
     私は25歳の時に起業しました。私の会社は少し変わっています。近所の人から「何をしている会社か分からない」とよく言われます。会社に人がいないのです。ほとんど、県内で仕事をすることはありません。
    沼田の奥でやっている会社ですが、日本で売上げが66番目の会社です。都会の会社には、売上げはかなわないのですが、かなうことが一つだけあります。それは、技術力です。うちの会社は新しい技術を生み出し、それが評価されています。そのことが人から人へと広がっていき、日本だけでなく国外からも仕事が来るのです。商いは、自分がうれしい、相手がうれしいことをやっていると、自然とうまくいくのです。これが今の会社における商いの原点となっています。
     私の会社の若い人たちは皆さんより10歳くらい年上です。その若い人たちは十代のころから、お客さんの所に行き、絶対に「無理」とは言わないのです。「今まで、これはやったことがない」とか「今まで、これはできていない」という話を聞くと必ず受けてくるのです。仕事を持ってきてしまうのです。なぜ、そんなことをするのかというと、「絶対にできる」と信じているのです。
    今、私の会社には二つ大きなテーマがあります。一つは「砂漠で農業をする。」もう一つは「水でアジアの子どもたちを救う」ことです。私の会社は、結構、日本初、世界初ということがあります。来月、バングラディシュに行きます。私の会社と東京大学と日本大学と徳島大学とが一緒になって、井戸の中にあるヒ素を除去するための装置を研究しています。
     3月の震災の時、3月17日に、物資をもって、すぐに、陸前高田に飛びました。できるだけのガソリンをもって行きました。3月27日には女川にも行きました。その後、6月に石巻で、建物の診断をしてくれないかという話がありました。地元の人にはすごく感謝されました。私の会社で今まで培ってきた力を活かすことができたのです。  なぜ皆さんにこのような話をするのかというと、なぜ仕事をするのか、どのような仕事をするのか、お金をもうけて何に使うのか、話したかったのです。「人は人のために生きてこそ人」という言葉があります。「情けは人の為(ため)ならず」という言葉もあります。人のためにいろんなことをすることは自分が楽しいことなのです。自分が楽しくなるとそこに人が集まって、人が集まってくるといろんなことができるのです。みなかみの山奥にある会社が、日本の仕事ができるのです。海外でも可能なのです。
     皆さんに覚えておいてほしいのは、「夢というのは絶対に叶う」ということです。思い続けると叶うのです。そして、この沼田という地区を好きになって、ここで起業してほしいのです。金もうけをしてもらって結構なのです。どんどん金もうけをしてください。そのもうけたお金で何をするか、真剣に考えてください。そうすれば、十年後、皆さんはおそらく社長になって、似たようなことを子どもたちに語っていることでしょう。そんな大人になってほしいなと思います。
  6. 感想
     前田様にはご多用のところ本校の生徒たちのためにお越しいただき心から感謝しています。お話を聞いて、お互いの利益になるように考えると物事がうまくいくこと、何事も「できる」と信じて努力すること、人のためにすることは自分も楽しいことであると生徒たちは実感したことと思います。
     生徒たちは、今もっている夢をあきらめずに思い続けると「絶対に叶う」と信じ、この沼田を好きになり、この沼田で今後活躍をしてくれるに違いありません。 今日は、高尚なお話をいただき、どうもありがとうございました。今後とも大所高所からのご指導をお願いするとともに、沼田ロータリークラブのご活躍をお祈りいたします。