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各クラブ会長・幹事の皆さん、そしてロータリアンの皆さん、1年以上の長きにわたりこのHPをご覧頂きありがとうございました。 私は1年数ヶ月に渡りこのHPを管理してきましたが、その間ほとんど毎日が、新しい発見と驚きの連続でした。 関口年度の始まるほんの少し前に、ご存知のように突然の地区分割があったためすべてのことは急を要しているといった様子の中、竹内幹事から「月信の改革を]ということで相談を受けました。私は、それまで印刷物として配布していたガバナー月信をHPで発信することを提案しました。 まず、月信のHP化にあたりやったことは各クラブのインターネットへの接続状況を調べることでした。各クラブ宛にFAXでアンケートを取りましたところ大方は「対応可」「対応を検討中」とのことでしたが、あるクラブからは「インターネットなどと言う悪魔のメディアをRCの広報に使うなどとはとんでもない、絶対反対。」大真面目に叱られてしまいました。 また、地区の会議ではある役員の方から「月信担当者に言っておきたいことがある。まず、今日の話を聞いていると、すでに月信はインターネットでやるということに関口年度では決定したような話になっているが、私はその件について承知した覚えはなく、大変けしからん。もし勝手にどうしてもHPでやるって言うなら、わたしの分区の会議に、あなたが出てきてよくわかるように月信のインターネット化について説明してくれ。」と大目玉を頂戴しました。それもこれも今となっては私にとって懐かしい思いでであります。 月信を配信し始めてからもなかなか大変でした。あるとき「誤字脱字が多い」と幹事に苦情がきたので、私は「インターネットの世界ではスピードが勝負、多少の誤字脱字の類は文章の前後関係で判断するというのがこの世界の常識です、と先方に伝えてください」と知恵をつけたつもりが、反対に「なるほどね、でもあんまり乱暴なことを言うなよ」とこの頃にはやや軟化していた改革派幹事から逆にたしなめられてしまいました。 私達は2840地区の月信が日本で初めてのHP月信だということを、最初から知っていて準備を進めたわけではありません。この程度のことはどこかでやっているだろうと思っていたからです。 ではなぜ、こんな実験(前例もないこんな面白いこと)が出来たのか。それは関口ガバナーの「インターネットのことは詳しくはないが、これは間違いなく次の主流だ」という勘、加えて強い意思。さらに、竹内幹事の「過去の運営方法を改革する」という決意、そして、私の「RCのような古臭い組織にインターネットを持ち込んだらどうなるのだろう」という好奇心、それらが月信のHPを形にしたのだと思います。 HPで月信の発行を重ねていくうち気づいたことがあります。 今や、悪魔のメディアなどと呼ぶ人もいないのでしょうが、任期を終えて、別の意味でインターネットの怖さを感じたことがありました。 誰もが容易にしかも、形式にとらわれず情報の発信者になれる、ということがHPの最大の特徴のひとつであると思います。そして、この特徴が悪意を持って有害な情報を流す人にとっては、その出自を隠すことを容易にする(これが旧来の悪魔の部分)のに対し、全くの善意で書いている人達にとっても、印刷物として限定的に配布されている内は問題なかったことが、HPのような全世界に発信できるメディアで発信した場合、世界中でその内容については評価を受けざるを得なくなってくる、ひいてはその集団と社会とのずれを白日の下にさらけ出してしまわざるを得ない、ということです。 これはある種の人にとっては大きな脅威になるでしょう。たとえばのんきなサークル活動、今までは仲間内で楽しくのんびりやっていた、いかにその内容がくだらないものであっても仲間内ではそれに気づきそれを非難する人もいなかった。 しかし、HPで自分達の活動を紹介し始めた日からそれは変わる。いろいろなところで自分達のサークル活動を評価されなければならなくなる。いわば、インターネットが悪魔の牙をむく。昔に返りたい、昔はよかった、なんて思ってももう遅い。 皆様お気を付けください、そして ごきげんよう。 |