財)ロータリー米山記念奨学会 2001年7月11日発行 |
新制度特集号 −“米山”のここが変わります | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.新年度へ向かって発進! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6月20日に行われた理事会・評議員会において2001年度事業計画(案)が承認され、いよいよ新しい年度へ向けてスタートしました。
重点目標は、(1)ロータリーの奉仕の精神に基づいた国際理解と親善の促進。(2)学業・異文化理解・コミュニケーション能力などを備えた優秀な奨学生・研究者の支援。(3)母国に限らず国際社会で活躍し、世界平和の創造と維持に貢献できる奨学生の育成。(4)わが国の留学生事業の目標である「知的国際貢献」への協力と貢献、の4つです。 具体的には、新しい大学推薦制度推進のために、各地区で大学の留学生奨学金担当者や指導教員、国際交流担当者との協力関係をさらに充実させます。また、地区と協力してカウンセラー研修の実施、海外学友会と共同で試行している渡日前採用制度(SY-A)の検討、ロータリー財団と連携した奨学金制度の検討、学友情報ネットワークの拡大、広報活動の強化、新しい功労者表彰制度など時代の要請に対応できる米山奨学事業を展開します。 そして“新しい酒は新しい皮袋”で醸成できるように運営組織の刷新を図ります。そのために、今回の理事会・評議員会では、理事長・副理事長・専務理事および常務理事(以下、役員という)の職務を具体的に示すと同時に、今まで上限が定められていなかった任期を最高6年とするなど新しく内規を定めました。また、役員の交替改選のため役員候補者指名委員会を設けることが決定され、委員の選任と委嘱がされました。 2001年度収支予算を要約すると、収入では、寄付金合計は前年度予算とほぼ同額の18億円を見込みます。特別積立金取崩収入は1億5000万円としました。支出では、奨学金を含む事業費は19億7160万円、会合費・補助費を含む管理費に1億1630万円を計上します。事業費が当期支出予算に占める割合は93.5%、管理費は5.5%、予備費は1%です。奨学生数が100名減ったことや送金時期見直しによる補助費の減少、事務費をはじめとする経費の節減に努力した結果、前年度予算よりも支出全体で約2億3000万円の減少となりました。今後も事務費節減をはじめとして支出の抑制に努めます。 1000名の奨学生を支援するために必要な寄付金が前年度を下回らないよう一層のご尽力、ご協力をお願いします。 (常務理事/事務局長 宮崎幸雄)
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2.大学推薦制度が全国でスタート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2001年6月20開催の理事会・評議員会にて大学推薦制度の全国施行が承認されました。参考までに、大学推薦制度の募集システムと今後のスケジュールを紹介します。
また、地区から指定校に対して「選考基準」が提示できるなど、地区の意向が反映されます。
選考は、従来どおり地区において選考試験(主に面接試験)が実施されます。 大学推薦制度導入によって地区選考委員と大学担当者の関係づくり、およびカウンセラーを含めた大学との交流を広げるなど、地区における奨学生を取り巻く環境づくりが今後の課題となります。 |
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3.変わるよねやま・・・・新制度 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「もう一度考えよう〜米山奨学事業」(lang=EN-US>1999年8月実施基礎調査報告)は、今後の米山奨学事業の方針を見直す貴重な資料となりました。また、“フォーラム”や“セミナー”の開催により多くのロータリアンとの対話を通して新しい米山奨学事業が打ち出されました。そして、このたび2001年6月20日開催の理事会・評議員会にて承認され、「変わるよねやま〜新制度」として2002年4月からあらたな米山奨学事業が展開される運びとなりました。
新制度の意図は、目的を再確認し変化の時代に適した目標を立てることによって米山奨学事業を日本のロータリー・クラブ特有の国際奉仕事業として推進することにあります。目的の再確認と共に、求められる優秀性とは何か、奨学生に期待されるものは何か、という基本姿勢が以下のとおり明確に示されることとなりました。
また、上記の他に、今後は「世界に開かれた米山奨学事業」への課題が掲げられます。 米山奨学事業は、年間奨学生数および助成額ともに民間最大の留学生奨学団体に成長しました。年間1,000名の留学生を奨学するには、約20億8,000万円が必要です。民間最大の規模とその活動を支えているのは、日本全国のロータリアンのご意思によるところです。ロータリアンのご意思に応え、よりふさわしい米山奨学事業を展開するためにも、今後は米山奨学事業の特長である「カウンセラー制度」を充実し、ロータリアンが主体的に奨学事業に参加し国際奉仕を身近に感じられる奨学事業の推進に努めます。 また、21世紀を迎え科学技術の進歩と地球市民社会の到来と言われる中で、世界に開かれた米山奨学事業を推進し、「海外での募集・選考システムを取り入れた渡日前採用奨学金」や、「ロータリー財団と連携した米山奨学金制度」の制度化を検討します。 また、クラブ米山(CY)奨学金をはじめとした米山奨学金の延長制度についても検討し、時代とニーズに応える奨学事業の実現を目標とします。
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以上 |
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