IA 年次大会報告書
RID2840 下田 進
インターアクト委員長


 RID2560・2840合同で行われる最後のIA年次大会は、8月5日〜6日の両日にわたり、『Hearts to Hearts』のスローガンのもと、吉田・関口両ガバナーを迎え、新潟県胎内の下越スポーツハウスで開催された。
 第一分科会の国際理解・交流では、ロシア・インド・ノルウェー・モンゴル・ドイツ・中国・ブラジルの7ヵ国から来日した8名の新潟大学留学生とアクター達が情報交換し、日本との共通点・相違点、そして外国人が思ってる日本の姿を聞き出した。
 又、第二分科会の福祉高齢化社会では、高齢者模擬体験学習でインスタントシニアの用具を使い、実際に80歳の老人と同じ状況をつくり出し、階段の昇り降りや、自販機での買い物等を実際に行い、高齢となった時の周囲の環境が如何に辛いもので有るかを実体験した。これは思いやりの心を持って高齢者に接し、自然に手助けが出来る心を養う事が目的であった。アクター達は足腰につけた重りで汗びっしょりとなりながらの模擬体験を行っていた。更に車椅子を使って、介護される側する側、両方の立場を体験し、相手の身になってより良い介護が出来る訓練をした。
 第二分科会の視覚障害者模擬体験学習では、アイマスクをして誘導歩行や食事の介助をする事で視覚障害の状況を模擬体験し、自分の身に置き換えて考えられる訓練をした。更に、盲導犬ユーザーの田代弘子さんと盲導犬ビネーを囲んで交流学習を行った。
 又、アトラクションで行われた、視覚障害者を中心とした男声合唱団『どんぐり』による合唱コンサートの中で、アクターの代表が幾つかの質問を行った。『目が見えないのに指揮棒が分かるのですか。?』との問い掛けに、『どんぐり』のメンバーは、『一つは呼吸であり、一つは触感である。』と答えた。目の見える人には分からない感触を掴む事が出来るとの答えに、アクター達の感心しきりであった。
 二日間を通じて、大変細やかな心遣いをいただいた、新発田中央高校インターアクトクラブの皆さん、そしてスポンサーをなされた新発田中央ロータリークラブの皆様に、心から敬意を表させていただきます。

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