ガバナーメッセージ 「新世代のための月間」に寄せて |
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2000〜2001年度 | 関口 隆 |
国際ロータリー第2840地区ガバナー |
1998年の手続要覧で「青少年奉仕」が「新世代のためのロータリー・プログラム」に変わりました。従来の青少年奉仕は14才から30才の若者の奉仕活動をロータリークラブが指導し、且その活動を若者と共に行うという主旨でありましたが、新世代のプログラムは0才児から30才迄の新世代に将来への準備をさせることであると云って居ります。 青少年奉仕が14才から30才迄の青年にロータリーと一緒に奉仕活動をしようと呼びかけたのに対し 新世代プログラムになると対象が0才児から30才迄の世代を一括しているために主体(ロータリークラブ)から呼びかける内容が、いささか茫漠たる感じになってきます。 青少年奉仕大委員長、渋川RC・仙田 一夫氏は2560地区ガバナー月信1999Vol.3で「まず出来ることから地域社会へ問い掛けて下さい」と云い、「行事内容については必ずローターアクト、インターアクトのメンバーを巻き込んで下さい」と云い添えています。 私はロータリーの友1999Vol.9の「新世代のための月間特集記事」の中から幾つかの教訓的なものを拾ってみました。 まず、この特集記事から、多くのロータリークラブ及びロータリアンが新世代に関する問題を真剣にとり上げていることが伺われます。 「子供の教育という大きな問題を多くの民間機関、団体あるいは職域を越えてそれぞれの立場から積極的にかかわることが大事であります」(神戸RC・山口 徹) 「"親と子のフォーラム 心に感動を"の経験から学校、家庭、地域社会、行政が一体となって取り組まなければ日本はほんとうに だめになってしまうという危機感に襲われました」(東京世田谷中央RC・坂本 旦子) 殊に感動したのは「ならぬことはならぬものです」という会津若松西RC・森 延三郎氏の一文であります。 「上掲の言葉は旧会津藩の"什の掟"の結語です。中でも@嘘を言うことはなりませぬA卑怯な振舞をしてはなりませぬB弱い者をいじめてはなりませぬは現在でも十分通用するものです」と云って居られます。 最後にローターアクト、インターアクトで奉仕活動をして居られる皆さんに申し上げます。 RAC及びIACの奉仕活動をみる場合ロータリアンは自らの職業を持つ社会人であり、IA会員は高校に学ぶ生徒であります。又、ロータリアンとRA及びIA会員とでは年代の差が見られます。しかし人間は誰でも他に替えることの出来ない個性を持って居ります。これは年代の差も職業の有無も関係のない一人の人間としての尊厳を意味するもので、この誰にも替えられない己れ自身を英語でidentity(アイデンティティ)といいます。自分で考え、自分の意志で行動し、その結果の責任も自ら負う人が人間としてのidentityを持つ人であります。ロータリアンと一緒に奉仕活動をする時の皆さんはidentityのある人間として先輩のロータリアンと全く同格であると考えられます。 どうぞ誇りをもって現在の生き方を続けて下さい。 |
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