関口ガバナーの船出を祝って
直前ガバナー 高木貞一郎

 1957年7月に第355地区が新設され、1971年に分割されて群馬・新潟が第356地区となって以来実に29年ぶりの、おそらくは最後の地区再編成によって2000年7月より群馬は第2840地区としてスタートする訳であります。その記念すべき新世記に向けての第2840地区の新年度に関口ガバナーがリードとなられます。
 まさに「時は人を得た」の感があります。平易であって滋味深いお話、物静かで尚人の心を離さないお人柄は古典文学への深いご造詣と明晰な歴史観に裏打ちされていることを過日の会長幹事会・地区協議会を通じて各ロータリークラブの指導者は一様に強く印象付けられたことでしょう。
 私は旧第2560地区の最後のガバナーとして99クラブを訪問し、出来るだけ多くのロータリアンと語り合い、私の持つロータリーの全ての情報を伝えようと誠実に向き合ってきました。しかし、50泊を超える大変ハードな公式訪問もガバナーに課せられた任務の中のほんの一部でしかありません。地区再編成によって45クラブの公式訪問で済む関口ガバナーは私からすれば大変羨ましくも思いますが、逆にそれで軽減されるものもガバナー職全体のほんの一部でしかないのです。むしろこれからの時代、より細部にわたっての指導が必要となるのでしょう。更に21世紀初年度として、よりグローバルな視点に立っての指導も同時に求められるでしょう。その意味においても関口ガバナーのような人間性豊かな、そして誠実な指導者を得たことを2600余名のロータリアンの一人として私は心から嬉しく思っております。
 ご職業柄ご自身の健康管理は自家薬籠中のものでしょうが、健康に充分ご留意なさって下さい。
 新しい皮袋の中の新しい酒が芳醇に熟成されんことを心からお祈り申し上げます。

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