(財)ロータリー米山記念奨学会ニュース
【ハイライトよねやま 33】
2002年11月11日発行

1. 寄付金速報 〜10月米山月間の寄付金〜
    
 10月は米山月間でした。ガバナー月信、クラブ例会などで特別プログラムを組んでいただき、ありがとうございました。
さて、10月末の寄付金は5億3千5百万円。 前年同期と比べ9.6%、約5千7百万円の減少となりました。 普通寄付金は前年同期比5.8%減、特別寄付金は12.1%の減少です。
 寄付金の減少の割合は大きくなり、厳しい状況が続いています。
また、普通寄付金の上期分(7月納入)の未納クラブが、前年度に比べて約100クラブ増えています。
 例年、米山月間の成果は11月に現れてきますが、今後も引き続き、各地区・クラブでの積極的な理解促進活動をよろしくお願い申し上げます。 (大庭)

2. 2003学年度米山奨学金の申込状況 〜 熱意あふれる申込者1,592名 〜
10月15日で2003年度米山奨学生の募集が締切りとなりました。全国の指定校から推薦された申込者は合計1,592人になります(※)。 国籍別割合は昨年と同様に中国籍学生が最も多く56%を占めており、在日留学生数の国籍別割合と同じ傾向になっています。

11月末から各地区選考委員会で書類審査が始まり、来年1月〜2月に面接試験が行われます。2月末に合格者670人が決定し、継続者と合わせて奨学生数は1,000名となります。
 今年度の小論文のテーマは「なぜ留学先に日本を選んだのか」「米山奨学会に応募した理由は何か」の二つです。「自分の研究分野では日本がトップレベルだから」「他の奨学金にはない交流の制度があるから」など、申込者の高い目的意識や国際交流の意欲とともに、あまり知られていない日本の魅力も語られています。
  (西辻)
(※) 大学推薦制度:地区選考委員会が大学を指定し被推薦者数を振り分け、指定校から米山奨学生としてふさわしい学生を推薦してもらう制度です。 2002学年度から全地区で施行しています。

3. 国立・公立大学における授業料減額・免除制度と米山奨学金
 「今まで授業料減額・免除を受けていた留学生が、米山奨学生になった学期から授業料支払い義務が発生した」という実例が最近増えています。 この背景には文部科学省の授業料減免学校法人援助予算の削減があります。2001年度に35.8億円だった同予算は、2002年度には29.4億円となりました。
 国公立大学の場合、この授業料減免対象の審査において、奨学金が収入とみなされます(文部科学省通知:12文科高第295号)。こうした措置に対する疑問や改善を求める声が米山奨学生からもカウンセラーからも寄せられています。
 米山奨学会としては、留学生支援団体が組織する会「留学生奨学団体連絡協議会」を通して問題の整理と改善を図り、複数の奨学団体からの意見として授業料減免制度審査基準への改善を提案する予定です。
 (栗原)

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