第一分区I・M開催報告
国際ロータリー第2840地区
第一分区アシスタントガバナー
福田 一良
                      
 私共の第一分区の本年度I・Mは、まだ残暑厳しい中の9月1日の日曜日に開催いたしました。 参加者にはたいへん申し訳ない時期の設定でしたが、このミーティングの趣旨から、新年度を迎えて日を置かずに開催することとしたため、このような時期となりました。

第一分区は前橋市内の6クラブにより構成されているため、厳密には他の分区のような複数の都市をつないだ「インターシティミーティング」ができません。 そこで従来当分区のI・Mは、日頃身近なところで活動している者同士が、膝を突き合わせて話し合う場としてきました。 同じ分区内で奉仕済動をする上での、各役員の切瑳琢磨に役立ててきた経緯があります。

今回のI・Mは、これに加えて
1.テーマを一つにしぼる。
2.一般市民の参加を求める。
ことを柱とし、実行委員会で企画を練ってまいりました。 その結果、テーマは矢野ガバナー強調事項として掲げている一つ、「こども」を取り上げることとし、基調講演とパネルディスカッションの二本立てといたしました。 内容も、海外の事情と国内問題の対比を図り、ロータリアン以外の一般市民の参加も求めました。
 当日のミーティングは、清章司パストガバナーをゼネラルリーダーにお迎えし、ご来賓として関口隆パストガバナー、矢野ガバナーのご名代の根本正則地区幹事のご出席をいただいての開会でした。 会場が教会堂という場所柄もあり、開会セレモニーは厳粛な内に進められました。
 結論から述べれば、残暑厳しい中の開催という当初の不安は、杞憂でありました。 口―タリアンの登録が180名でしたので、一般市民の席を加えて300席余りを用意いたしましたところ、一般の方の参加こそ2〜30名に留まったものの、ロータリアンはほぼ期待に沿う形の来場でした。 各クラブの今年度を担う役員各位の、ロータリーに懸ける厚い熱意が感じられました。

「こども」主題のミーティング第一部は、国際赤十字連盟の医療スタッフとして発展途上国で医療奉仕に活躍されている、前橋赤十字病院の提箸延幸先生を講師にお迎えし、紛争地でのこども達について、ご自身で撮影されたスライドによる70分の講演をいただきました。 衝撃的な映像もさることながら、大人達のエゴにより弱者であるこども達がかくも多数、そして日々犠性になっている現実を突きつけられ、会場は身じろぎをする姿さえ見られませんでした。
続く第二部のパネルディスカッションは、国内問題。
こどもと教育問題を夫々別の立場から4人に論じていただき、会場内からも意見を求めました。
教育現場から高校講師の北爪隆氏。 非行問題については県警本部の上席補導員の小池ヨシミ氏。 家庭問題の側面から群馬いのちの電話の研修委員田中美智子氏。 そして法律家として、またロータリアンの立場から森田均ガバナー・エレクトが夫々パネリストとして持論を展開しますと、県の教育委員長でもある前橋クラブの今井健介新世代奉仕委員長や一般参加者の保健福祉関係者の発言もあり、こども問題への関心の高さを覗わせ、たいへん盛り上がった討論会となりました。

 今回のI・Mを通じ、我々は多くのことを学びました。 特に、こども問題への真剣な取り組みをすることが、社会やロ一タリーにとって焦眉の急であること。 そして、我々が体を張ることが求められていることでした。
以上