顔写真 国際ロータリー第2840地区
職業奉仕委員長 堀口 靖之
職業奉仕月間によせて
 国際ロータリーは毎年10月を職業奉仕月間と指定して種々の行事を行い、各地区・クラブにそれにちなんだ活動を奨励します。しかし国内では米山月間と重なり、当地区では地区大会とも合致、RYLA研修とも月を同じくします。にもかかわらず、やはり10月は職業奉仕の月です。
 今年の地区の職業奉仕は例年とちょっと違います。すなわち、今年2月アメリカLA郊外のRI国際協議会で2002〜03年度RI会長ラタクル氏の行った講演「過去に基づき、未来に焦点を―職業倫理の向上」が会場内525人のガバナーエレクトに非常に深い感動を与えたからです。当地区、山崎ガバナーもその一人であることは言うまでもありません。帰国直後のセミナーでガバナーはコピーを職業奉仕委員長に手渡し、よい演説で皆が感銘してすぐスタンディングオベイションが起こり、しばらく拍手が鳴り止なかった旨を言い添えました。
 いままでやったことはないが今年はこれをテーマにしようと皆で相談しました。そこで、4月に行った各クラブ職業奉仕委員長へのアンケートに「職業倫理−企業倫理向上」の質問を2〜3入れ、秋の研修会のテーマにもどうかと提案しましたが、反応はよいものがありました。
 結果、それで行こうと委員会では決定しましたが、総論は賛成だが、用語にも不慣れであるし、企業として組織としての行動指針がわかりません。そこで群馬銀行の専門の先生に講演をお願いすることになり、演題は「コンプライアンス(法令等遵守)について」となりました。また、研修会では講演後「一つの嘘で会社が消える―問われる企業倫理」のビデオを上映する予定です。この月信が配信された翌日、10月2日(土)14:00前橋上毛会館で研修会が開催されます。
 ラタクル氏講演は元1974〜5年度2580地区ガバナー佐藤千寿氏(The First Rotarian 監修者)の翻訳が良かったので、47人の委員長にコピーを発送しました。また、今年の地区協議会職業奉仕部会に花を添えていただいたのは、重田政信2005RI理事エレクトの30分にわたるCD版「職業奉仕の歴史」でした。理事エレクトから送られたCD(56p)をPDFとPowerPointにダビングし、地区内全職業奉仕委員長に8月に発送、10月の月間に間に合うように用意しました。
 なお重田RI理事エレクトのCDの20%はこのラタクル氏講演の要約となっていますので、ご利用いただければと思います。
 以上の二つの資料は不足がちな職業奉仕関係のよき参考になるものと考えます。ラタクル氏の「今までRIは職業奉仕をなおざりにしてきた」という指摘は誰も否定できません。現在わが国でもコンプライアンスが毎日のように紙面に載り、聞かれるようになりまして、これら資料と研修会は時宜を得たものと考えています。
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