富岡ロータリークラブ
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2019-20年度    第19回例会   令和元年11月20日   新会員卓話   「自動車事故の過失割合」 浅川高広君

2019.11.27

新会員卓話  「自動車事故の過失割合」 浅川高広君

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卓話のテーマですが、最近自然災害が多いので火災保険のことを話そうかな?とか、保険料の値上がりについて話そうかな?とか、いろいろ考えておりましたが、今日はここにいらっしゃるみなさまに関係がある自動車保険の過失割合についてお話させていただきたいと思います。
その前に、新人ですので、改めて簡単な自己紹介をさせてください。

昭和48年4月4日 富岡生まれ富岡育ちの46歳でございます。
西小、富中、富高と幼少期を富岡で過ごし、
大学は、大阪芸術大学 美術学部 建築学科を卒業
大学卒業後1年間国内外を放浪しました。
正確には大学4年の2月からインド・ネパールへ卒業旅行に出かけ、当初60日間の予定だったのですが、居心地が良かったり、見たいものが沢山あったりで、帰国したのは卒業式も終わった5月でした。(インドネパール100日 自転車国内旅60日)帰国後は、自転車で2か月国内を旅しており、今でも旅は、私にとってなくてはならないものになっています。

19-2 インド「バラナシ」で浅川君のスケッチ
これは、ガンジス川の岸辺の風景です。
対岸を船から見せる観光ボートがあるんですが、すごく安くて、2時間くらい貸切って描きました。たぶん2時間300円くらいだったと思います。よくTVなんかで沐浴している様子が映るメインのガードがここです。後悔している事は、全身沐浴をしなかったことです。印象に残っていることは修行僧ババとマハラジャの子供とのエピソードです。時間が経てば経つほど、この旅行がのちの人生に大きな影響を与えていると感じています。
19-3 こちらはネパールカトマンズからバスで30分くらいの
                                パタンという、かつて都だった町です。

このように自由な生活を送っていた私ですが、旅をする中で、さすがに将来について考えました。自分はチャリ漕いでる、周りはみんな働いてる自分は公園にテント張って野宿、周りは小さな子供とお母さん。ちゃんと就職した大学の友達はあまりいませんでしたが、それは美大という特殊な環境の話で、このままではいかんということにようやく気が付いたのです。
家業を継ぐ決心をした私は、日本一周の旅を九州で切り上げ東京海上火災株式会社へ代理店研修生として入社2年後(有)アサカワ総合保険事務所入社、父が60歳になったところでで代表に就任します。
その時私29歳でございました。早すぎる代表変更と、周囲には心配する声もありましたが、父は私に責任を持たせたかったんじゃないかと思います。
そのおかげなのかどうかはわかりませんが、私も結構頑張りまして、順調に営業成績は伸び、収入保険料は就任後一度も対前年比100%を下回ることもなく、たまに表彰なんかもされながら41歳の時には福祉業に参入。
それを機にライフエール株式会社へ社名変更、現在に至っております。

自動車保険の過失割合についてお話しさせていただきます。
硬いのはやめにしてクイズ形式で進めます。

「交通事故って0:100は無いんでしょ?」とか、「事故の時謝っちゃだめですよね」とか、よく聞かれるのですが、皆さんこの問題どう思われますか?駐車中の車にぶつけられたら過失0は当然として、「お互いに走行しているとき」はどうでしょう?  ある が正解です。
双方が動いていても、 予見回避できない法令違反が一方にのみあった場合は0対100に
この「予見回避できない」というところがポイントです。
具体的には、センターラインオーバー それから 信号無視
この2点は予見できない特別な法令違反です。
他にもありそうですがこの2点の違反は一時不停止とか、スピード違反とは別物なんです。
ただ、回避できそうなのに、回避しないで接触したら0:100になりません。
デッドボールになりそうな球が来たとき、避けないとただのボールになるのと一緒です。
なので、予見回避できないというのが重要なんです。
ただ、0:100だから簡単かというと、比較的揉めることも多くて、注意点があります。
センターラインオーバーを相手が認めないことがあります。
それから、回避できたのでは?といわれることもあります。
信号無視は、双方が青信号を主張するケースが多いです。
相手が無意識に(赤という認識が無く)違反している *自分が間違っていることも
このように、証拠がないと話が進まなくなってしまうのです。
お車には必ず「ドライブレコーダー」を設置しましょう。
では、過失割合は何を基準には、どんなふうに決まってくるのでしょうか?
判例を基にする
実は裁判例を基にした過失割合の参考本があます。
全保険会社の社員がこれを使っていますので、保険会社に割合を一任すると、決着がスムーズに。
*ただし、道路状況など個別のケースに対応していないため、実態に合わない場合も。
交渉はお客様の意向に沿って
判例には一般の方には理解しがたいものもあります。
私は裁判員制度が自動車事故の裁判にも適用されたら、このようなケースは大体0:100になるのではないか?と期待しています。

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こちらは、先ほどお話しした判例集のコピーです。
ちょうど信号無視の判例を探してきました。
Aが青信号直進車
Bが赤信号直進車ですね。
小さな字ですが、ここにⒶ0:Ⓑ100と書いてあります。その下が修正要素です。
例えばここは Ⓐに何らかの過失あり 又は Ⓑの明らかな先入 +10となっているので、 Ⓐに何らかの過失ありがあったりⒷの明らかな先入があれば、Ⓐ10:Ⓑ90になるということです。
ようは左右確認を怠った場合ってことです。判例集にはこんな判例が約350収拾されています。
なので、もし事故にあったら早い段階で基本の過失割合と修正要素を保険会社に聞いてみてください。
そのあとの交渉で、思うような過失割合が取れなくてもイライラすることが少なくなると思います。

では、もう一問
ゼブラゾーンでの接触事故過失の大きいのはA?B?
ゼブラゾーンは皆さんご存じですね?
この斜線のゾーンです。この事故は実際に合ったケースです。
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【事故の経緯】
A車はゼブラゾーンを直進走行。B車のウインカーは見えていましたが、徐行しているB車が停車すると考えてスピードを緩めず直進。
一方、右折をしたかったB車は走行レーンを走行しゼブラゾーンが終わってから右折車線に車線変更。
ウインカーも出していたのでA車が来るのは分かっていましたが相手が停車すると考えていました。そのため2台は接触しました。
皆さんは、普段どんなふうにゼブラゾーンを運転していますか?
ゼブラゾーン走っちゃう人。 ゼブラゾーンが終わってから車線変更する人。あなたならこの事故、どんな過失割合で示談しますか? A車が悪い?B車が悪い? 答えはこうなります
答え:B車の過失が大きい  過失割合 Ⓐ40:Ⓑ60 から Ⓐ50:Ⓑ50
では判例を見てみましょう
このケースは車線変更の判例を用います。通常はⒶ30:Ⓑ70です。
そこにゼブラゾーンの修正を10%~20%加えると、Ⓐ40:Ⓑ60もしくは50:50になるわけです。
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ゼブラゾーンは修正要素となっていますが、法律的にどうかというと、禁止事項や罰則はなく、ただの誘導帯です。走っていい場所を走って20%も修正されたら、ゼブラゾーンを普段走行している方、納得できそうでしょう?この修正要素の20%というのは、30キロ以上の速度超過、重過失の修正率です。
これほど大きな修正率を、法令違反でもないゼブラゾーン走行に当てはめるというのは非常に珍しいです。ちなみに弊社でこのケースが発生したのは10年近く前ですが、その時の判例では10%修正でした。つまり、実際の裁判で50:50の判決が何例も出ちゃったんでしょう。注意書きには、「ゼブラゾーンにみだりに進入すべきではないと考えているのが一般的であるから、加算修正するのが相応である」と裁判官のような口調で書かれています。やっぱり違和感を感じますね。

交通事故は『止まるだろう』『来ないだろう』という思い込みが原因になってる事が多くあります。
交通ルールも過失割合も、時代の変化に合わせて変わります。
自分は正しくても相手は間違った思い込みをしているかもしれませんし、その逆もあるかもしれない事を忘れずに、安全運転を心がけましょう。
本日は、ご清聴ありがとうございました。

浅川高広君卓話ありがとうございました。ロータリークラブでの益々のご活躍をご期待いたします。