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「会員増強への抱負」
 
                                                      前橋RC
会長  曽我 隆一
 

いよいよ夢と希望と不安が混じり合った21世紀が滑り出しました。世の中が刻一刻と変化する以上ロータリーも時代への対応が迫られています。 その大きな課題の一つが会員減少傾向をくい止める方策即ち、会員増強と退会防止についてです。私としては、RIの会長や任命された地区カバナーの強調事項だからとの理由のみで、単純に増強に走ることは如何なものかと考えます。あえて言わせていただければ「むりのないそして悔いの残らない会員増強と拡大」の心がけが大切ではないでしょうか?

   ここで私は、今ロータリーは原点にもどって次のアクションを起こすべき時と捉えています。ちょうどあと4年するとロータリーは100周年を迎えますし、わが前橋RCはあと2年後の2003年で50周年となります。なぜこの様に全世界でまた地域社会でこれ程まで長い間ロータリーはつづいているのでしょうか?言うまでもなくロータリーはロータリアンとクラブが基本です。ご承知の通りロータリークラブは 1905年ポール・ハリスとアーサー、フレデリック、シェルドンの職業のことなる4人のメンバーで発足しました。ロータリーが発展してきた根本理由は、ロータリーが政治と宗教をはなれて職業奉仕という現実課題を中心に集まった異業種の職業人のクラブ(今日的にも極めて有意義と認められる)であったからではないでしょうか。そのために、他の団体では無い職業分類制度があるのは、同一職業分野の重複会員をもうけないルールから残っているからに他なりません。しかし、年々、社会が高度化するにつけて職業の多様化が進み、かつてのように明確な区切りができなくなってきたのも事実ですが、少なくとも全く制度を形骸化してよいというのではいけないと思います。その上で、多くの新しい友人を迎え「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という実践哲学を共有し喜んで貰おうではありませんか。

 すばらしい新しいロータリアンの輪を拡げることは、各人の職業奉仕の深みと質が高まることですし、最終的には、自らの人生の幸せにつながること信じます。本年度の前橋RC会長として上述のことを念頭におき、会員増強に悔いを残さないように一年間トップセールスを心がけたい所存です。